「どうすればよかったか?」トークショー開催!
2024.12.25
「どうすればよかったか?」藤野知明監督、淺野由美子プロデューサーによるトークショー開催!
~面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた 父と母は玄関に南京錠をかけ、彼女を閉じ込めた~
「どうすればよかったか?」は1/10(金)からの上映に決定!
1/11(土)は上映後に、藤野知明監督、淺野由美子プロデューサーに登壇いただくトークショーがあります!
予約不可、当日券1,800円均一で、作品・アフタートークともご覧いただけます。
※回数券、招待券は使用不可、シニア割りなどの各種割引はございません
日時:
2025年1月11日(土)
10:00「どうすればよかったか?」上映
11:41 トークショー
面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。
両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。
統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。
その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。
一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。
両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。
“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。
トークショー登壇者
監督・撮影・編集 :
藤野知明(ふじの・ともあき)さん
1966年北海道札幌市生まれ。
北海道大学農学部林産学科を7年かけて卒業。横浜で住宅メーカーに営業として2年勤務したのち、1995年、日本映画学校映像科録音コースに入学。千葉茂樹監督に出会い、戦後補償を求めるサハリンの先住民ウィルタ、ニブフに関する短編ドキュメンタリー『サハリンからの声』の制作に参加。卒業後は、近代映画協会でTV番組やPVのアシスタントディレクターとして勤務したのち、CGやTVアニメの制作会社、PS2用ソフトの開発会社に勤務しながら、映像制作を続ける。
2012年、家族の介護のため札幌に戻り、13年に淺野由美子と「動画工房ぞうしま」を設立。主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行なっている。
監督作品に短編ドキュメンタリー『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(17)、長編ドキュメンタリー『とりもどす』(19)、『カムイチェㇷ゚ サケ漁と先住権』(20)、『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』(21)など。
「山形ドキュメンタリー道場4」に参加した『どうすればよかったか?』(24)が、山形国際ドキュメンタリー映画祭[日本プログラム]、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル[コンペティション]、台湾国際ドキュメンタリー映画祭、フランクフルト・ニッポンコネクションなどで上映される。
現在、『アイヌ先住権とは何か?ラポロアイヌネイションの挑戦(仮)』のほか、サハリンを再取材し、先住民ウィルタ民族の故ダーヒンニェニ・ゲンダーヌさんに関するドキュメンタリーを制作中。
制作・撮影・編集 :
淺野由美子(あさの・ゆみこ)さん
北海道生まれ。
元々は単なる映画ファンだったが、藤野知明とうっかり知り合ったことにより、沼へ。2013年、藤野知明と「動画工房ぞうしま」を設立。
ジンバブエの音楽とダンスのグループのDVD『JENAGURU/HOSO』(14)、『ジャナグル LIVE in JAPAN』(14)ほかを制作・撮影。藤野知明監督『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(17)、『とりもどす』(19)、『カムイチェㇷ゚ サケ漁と先住権』(20)、『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』(21)、『どうすればよかったか?』(24)で、制作・撮影・編集を担当。
22年より監督として、障がい者運動を牽引してきたパンクな車椅子ユーザーの女性のドキュメンタリー『遊歩:ノーボーダー(仮)』を制作中、現在編集が大詰め。
また、版画家・画家として個展を中心に作品を発表している。版画集に『日よ日よ紅え日よ:金素雲訳編「朝鮮童謡選」「朝鮮民謡選」より』(かりん舎/06)、『般若心経:淺野由美子木版画集』(かりん舎/08・24)。挿絵に『ギルガメシュ王のものがたり』(森の文化フォーラム/08)などがある。
藤野知明 監督
淺野由美子 プロデューサー
貴重なお話しを聞く事ができる、又とない機会です。
来館可能な方はぜひ、足をお運びください!